形成外科
形成外科は全身の体表のあらゆる部位の異常や形態変化を治療対象とする専門外科です。先天的な形態異常や外傷、腫瘍の手術などによる変形や欠損を治療対象とする「再建外科」、正常である状態をより美しく、若く見られたいという要望にこたえる「美容外科」に大別され、主に機能回復とQOLの向上を目的としております。当院では乳腺外科と連携し、乳癌における乳房再建、乳腺良性腫瘍のグループ診療、手術を行っております。
また最近、糖尿病や透析患者様の増加に伴い、その合併症である糖尿病性壊疽や重症虚血肢における難治性潰瘍、壊疽等の治療(フットケア外来)も行っております。さらに、施設や在宅介護の現場における高齢で寝たきり患者様の褥瘡や難治性潰瘍の治療にも積極的に取り組みます。
昨今、腱膜性眼臉下垂はマスコミでも取り上げられ、希望者も増えております。眼臉は微妙な変形も気になるので、手術中に患者様に眼臉の形を確認していただき、満足度の高い治療をしています。
陥入爪、巻き爪は無症状のことがほとんどです。
しかし痛みを伴ったり、食い込んだ爪が足の趾(ゆび)に傷をつけ感染を繰り返す方もいます。
そのような方は手術による治療をお勧めします。
局所麻酔下で10分程度の手術です。術後は歩いて帰宅できます。
眼瞼下垂とは?
瞼(まぶた)が上がりにくい状態のことをいいます。
眼を開ける命令は脳⇒神経⇒眼瞼挙筋へと伝わります。
そして眼瞼挙筋が収縮することにより目を開けることができます。
これらの機序のいずれかに障害(主に筋肉もしくは神経)が起こると眼瞼下垂となります。
先天性と後天性に区別されますが、後天性の中では加齢に伴う筋力の低下、つまり加齢性眼瞼下垂が近年多いとされています。
- 年をとって目が細くなる
- 開きにくくなる
- 物が見えづらくなる
- 眠たそうな目
というのがこれにあたります。
- 先天性
- 単純先天眼瞼下垂
- 眼瞼縮小症候群
- Marcus Gunn現象
- general fibrosis syndrome
- 動眼神経麻痺
- 後天性
- 老人性眼瞼下垂
- 動眼神経麻痺
- 重症筋無力症
- 外眼筋ミオパチー
- コンタクトレンズ眼瞼下垂
- Horner症候群
- 外傷性眼瞼下垂
手術は局所麻酔下で行います。
余剰皮膚を切除し眼瞼挙筋腱膜と瞼板(まぶたの軟骨)に糸をかけて縮めます。
これにより、眼瞼挙筋の力が直接瞼板に伝わることで目が開くようになります。
縫合線は二重のラインと一致させるので、傷あとはあまり目立ちません。