内科
内科が担当する範囲は大変幅広く、さまざまな疾患が含まれます (内科一般)。高血圧、糖尿病、脂質異常症など、すでに診断がついている病気の治療を希望される方はもちろんのこと、自分の健康について気になることがある方、健康診断の結果について相談したい方もまずは内科を受診してください。内科では患者さんの症状・身体所見から、またご要望をうかがいながら、必要な検査を行い、適切な診断とその治療を決定していきます。 現在6名の常勤医師 のほか、連携の病院から非常勤医師が外来を担当しております。
当科外来は、総合内科専門医を中心にそれぞれが高い専門性をもちながらも、同時に内科系疾患一般を幅広く診るための知識と経験をもった内科医が担当しておりますので、安心して受診してください。
また当院では、内科と外科、脳神経外科、整形外科、麻酔科との間でありがちな“科の間の垣根”はありません。内科だけの病気、外科だけの病気はありません。フットワークの軽い外科系チームとの速やかな連携を得て、その治療にあたります。一方で、より専門的で高度な検査・治療が必要と判断される場合には、適切な病院へ迅速にご紹介できる体制をとっています。
循環器内科
高齢者の多くの方がお持ちになるのが、“動脈硬化によって血管が狭くなる”循環器疾患です。
当院では、心臓の救急疾患である、狭心症、心筋梗塞に対するカテーテル検査・治療を、患者さんにとって適切なタイミングを逃さずに積極的に行っています。
また、患者さんの生活を大きく制限してしまう、下肢の閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル検査・治療を、それらが必要な患者さんに積極的に行っています。心臓の救急疾患である急性大動脈解離等、心臓血管外科手術が必要な患者さんには、適切な検査、診断をさせていただいたのち、それが可能な適切な病院へ、迅速にバトンを渡してご紹介いたします。
なお、2013年7月より、心房細動などの頻脈性不整脈に対する根治治療:カテーテルアブレーションを始めました。
- 高血圧症
- 虚血性心疾患 (狭心症、心筋梗塞)
- 閉塞性動脈硬化症
- 心不全
- 弁膜症
- 心筋症
- 不整脈 (洞不全症候群、房室ブロックなどの徐脈、発作性上室頻拍、心房細動などの頻脈)
- 心臓超音波検査
- 冠動脈CT検査
- 心臓カテーテル検査 (冠動脈造影検査: CAG)、カテーテル治療 (経皮的冠動脈形成術: PCI)
- 四肢の血管拡張術(EVT)
- ペースメーカ植込み術
- カテーテルアブレーション
消化器内科
当院では、消化器内科医と消化器外科医 がチームとなって、ひとつの“消化器科” として診療にあたります。
当院では、内視鏡検査をはじめ、CT、MRIなどの各種検査が、それを必要とする患者さんには、迅速に行われます。
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
- 急性・慢性胃炎
- 逆流性食道炎
- 胃がん、大腸がん
- 潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患
- 急性・慢性肝炎
- 肝硬変
- 急性・慢性膵炎
- 胃カメラ検査:上部消化管内視鏡検査 (経鼻内視鏡、経口内視鏡)
- 大腸カメラ検査:下部消化管内視鏡検査
- ERCP:内視鏡的逆行性胆管膵管造影
- 胃カメラを使用する内視鏡治療(出血止血術、ポリープ切除術、早期胃がんの治療)
- 大腸カメラを使用する内視鏡治療(出血止血術、ポリープ切除術)
- 側視鏡を使用する内視鏡治療(内視鏡的乳頭切開術、内視鏡的結石除去術)
- ヘリコバクター・ピロリ菌感染症に対する除菌療法
- ウイルス性肝炎に対するインターフェロン治療
呼吸器内科
肺気腫に代表される慢性閉塞性肺疾患は日本において増加の一途をたどっています。専門医による
問診・診察に加え、当院では、高精度CT (64列128マルチスライスCT 東芝メディカルシステムズ (株) )
を使用したHRCT (高分解能CT画像) が可能です。この検査により、肺の微細構造を十分に観察することが可能になり、治療方針を決めるために大きな役割をはたしています。
専門外来として、睡眠時無呼吸症候群外来 、禁煙外来 を行っております。
神経内科
神経の救急疾患である脳梗塞、脳出血などの脳卒中の患者さんの治療は当院では主として脳神経外科にて行われます。
一方で、社会の高齢化に伴い、その診断と治療がますます重要になっている認知症やパーキンソン症候群などの変性疾患に対する専門的外来診療を行っております。
当院では、高精度MRI (3テスラ シーメンス (株) ) を使用しています。医療現場で用いられるものとしては最高磁場の機種であり、この検査結果は治療方針を決定するのに大きな役割をはたしています。
専門外来として、物忘れ外来 を行っております。
- 脳梗塞、脳出血などの脳卒中
- 頭痛症
- 認知症
- パーキンソン症候群などの変性疾患
糖尿病・内分泌内科
糖尿病は、自覚症状が乏しくても、やがて全身くまなく現れる合併症を伴います。三大合併症である腎臓の病気 (糖尿病性腎症)、目の病気 (糖尿病性網膜症)、糖尿病による手足のしびれなど末梢神経の病気 (糖尿病性神経障害) を未然に防ぐために、その適切な治療がとても大切です。また糖尿病の存在は、動脈硬化のリスク因子として、“血管が狭くなる”循環器疾患の発症を招きます。
他の内科の病気、あるいは外科系疾患で入院中の患者さんが、糖尿病であることが初めて診断されたり、もともと治療を受けてらっしゃることが多くあります。こうした、入院中の患者さんの血糖のコントロールにもきめ細かく対応しています。
当院では腎臓内科,眼科の診療も行っており、糖尿病の合併症に対する総合的な診療体制が整ってきました。
- 糖尿病、糖尿病の合併症
- 糖尿病教育入院
- インスリン療法の導入
腎臓内科
2015年7月より当院にて透析室が始まりました。それに伴い透析室を管理する科として、診療を始めました。外来診療にて内科的腎疾患を診療するとともに透析患者の管理を行っております。また当院にて血液透析を受けたいとお考えの患者様は透析室へ連絡の上ご相談ください。